日記

若排ヲタクがあるアイドルに救われた経緯

①偶然曲を聴いた話

そもそも何故ひとつ前の記事でわざわざリアコであることを書いたかというと、もしリアコをこじらせていなければ、私は今もSexy Zoneの曲どころか人数すら知らないままだったかもしれないからである。

今年の2月中旬、半月ほど前に推しの舞台が大千秋楽を迎えたことで、拗らせヲタクのセオリー通り、私は推しロスで病んでいた。

加えて、徐々にコロナの患者さんが増え始めた時期でもあり、これはもしかして3月以降の舞台は中止なのでは…?、と勘づき始めた頃でもあった。

病んだとき、私はじめじめと共感できる曲を聴いてじめじめと泣いてやり過ごす方法を取る。

その日も体育座りでiPodを再生していたけれど、そのときの気分にぴったりな曲がなんとなく見つからなかった。

そこでYouTubeを開いてみた。普段からじめじめしたリアコソングばかり聴いているせいで、おすすめにも似たような切ない恋愛ソングが表示される。

その中に、少し珍しいタイトルの曲を見つけた。

気になってクリックしてみると、前奏はなく、すぐに歌が始まった。

男の子の声が聴こえて、きっとこの動画に映っている子たちなのだろうと思ったけれど、それよりも優しいメロディーと切ない歌詞に、涙がぼろぼろと止まらなくなったのを覚えている。

歌詞がそのときの心情そのまま過ぎて、比喩ではなく、嗚咽するほど泣いた。

誰が誰だか分からない男の子たちの切ない歌声がまた、心をザクザクと刺してくる。

そのまま何度かリピートして、少し落ち着いてきてから改めてじっくり聴いて、歌の主人公は想い人と親友のような関係なのだと分かった。

なので厳密に言うと私なんかと同じ境遇ではないことが判明したのだけれど、それでも歌詞が共感の嵐すぎて、その後もしばらく聴いていた。

そしてやっと、Sexy Zoneってこういう曲も歌うのか、と、彼らに興味を持つに至った。

ちなみにこの曲の名前は、私が今もセクゾの曲の中で一番好きな曲、『名脇役』である。

ここまで読んで怒りを覚えている方もいると思うのでちゃんと謝ろうと思う。

お察しのとおり、このとき私が観たのは明らかに無断アップロードの動画だ。

ジャニーズがフルで曲をYouTubeに流すなんて、余程のことがない限りない。多分。

iTunesでジャニーズの曲が買えないこともつい最近知ったような情弱者なので認識が間違っていたら申し訳ない…。)

とにかく、少なくとも私が観たのは公式のものではなかった。

完全にファンになった今、正直こういうきっかけで好きになった、とは言いづらいし言いたくない。特に同じファンの方には。

本当ならもっとかっこいい入り方をしたかった。友達に音源借りたとか、コンサートに誘われたとか。ジャケ買いしたとか、ビビッ、ときたとか。

でもここで嘘をついたら、全部が嘘くさくなってしまいそうな気がしたので、恥を忍んで本当のことを書いた。

すみませんでした。

そんなこんなで、何人グループなのかも知らないまま、私はCDを借りにゲオへ繰り出した。